
東京メシ「二郎系ラーメン」と夏の風物詩がコラボ?!「そうめん二郎」とは!
東京地元メシ、三田発祥の「ラーメン二郎」
1968年に創業された、慶應義塾大学そばにあるラーメン店で、値段やラーメンのボリューム感・店主の人柄から繁盛した「ラーメン二郎」の元祖。
また、独特なオーダー方法(ヤサイ、アブラ、カラメ、ニンニク)や、ラーメンのボリューム感から、初心者が入店するにはハードルが高いと思われがちです。
さて、今回はそんな二郎系ラーメンを、夏に向けて涼しくおいしく食べられるようにカスタムアップしました!
地元ではなかなか食べる機会がない方へ、二郎系ラーメンもとい、家でも簡単に作れる本格的な「そうめん二郎」を伝授
二郎系のラーメンは、食べてみたいけど、東京近郊に多く、地方に住んでいる人にとっては食べる機会がない・・・。
近所にあるけど、ハードルが高そうでなかなかチャレンジできない・・・。
そんな思いの方、多いのではないでしょうか?
ならば自分で作ってしまえばいいじゃない!しかも、夏も近づくこの季節。
ラーメンじゃなくて、つけ麺でもなくて、「そうめん」で食べたらもっとさっぱり涼しく、でもあの二郎系独特のこってり味が楽しめちゃうじゃない!
という一石二鳥な「そうめん二郎」を作ってみました。
さらに今回、実際に調理するのは・・・。
現役「二郎インスパイア系」ラーメン屋さんで絶賛バイト中「レンタル二郎食べる人」にお願いしちゃいました♪
「レンタル二郎食べる人」ってなに?
皆さんは「レンタル二郎食べる人」というサービスをご存知ですか?
概要は単純明快、ただ一緒に「ラーメン二郎」を食べに行ってくれるだけのサービスです。しかも、サービスの利用にかかる費用は交通費だけ!
本人いわく
「1人で入りにくい、初めてでルールが分からない、食べっぷりを見たい、寂しい等、の場面でご利用ください。」
とのこと。
今回はそんな、二郎系ラーメンに精通している「レンタル二郎食べる人」こと清水くんさんに「そうめん二郎」作りませんか!!と唐突にお願いしてみました。果たして、当日来てくれるのか・・・。
「レンタル二郎食べる人」インタビューはこちら
「レンタル二郎食べる人」と一緒に「そうめん二郎」の食材を調達!
まずは材料を買いそろえるために、都内のスーパーにて待ち合わせの連絡を入れ現場に向かいます。
しかし、ツイッターで急に「そうめん二郎作りませんか!」と話しかけたので、不審がられていたらどうしようかと不安になったのですが・・・。
待ち合わせ場所の店先に、大きな体格の男性がいるではないですか!
この姿は・・・。
「レンタル二郎食べる人」の清水くんさん!
ちゃんと時間通りに来てくれていました!新しい生活様式に対応されています。
早速、合流したところでまずは食材選び。清水くんさんは、お料理も好きとのことで、食材選びに余念がありません・・・!的確にどんどんカートに追加されていく。
肉を選ぶ際も、お肉コーナーを2往復。いい味が出そうな豚ガラを真剣に選びます。
今回、背脂が入手できなかったため、代わりに豚足をチョイス。「こってり感を出すのに一番近い食材として、豚足ががいいと思います」と清水くんさん。
果たして、チャーシューに最適なお肉は・・・?
調味料、もやし、そして「二郎系といえば黒烏龍茶も必要ですよね」としっかり確保!
ちなみに、料理が好きな清水くんさんは、ラーメンを1から作るのが夢だったようで「今回、夢が叶ってよかった!」と喜んでいました♪
こちらも、若者のチャレンジを応援できてよかった!!でも「ラーメン」じゃなくて「そうめん」だけどね!
「レンタル二郎食べる人」監修、「二郎系インスパイアそうめん」をスープから仕込む
さて、材料をたんまりと購入し、いざ進めやキッチン。
今回「そうめん二郎」を作るために用意した食材はこちらです!
※大体3~4名分
トッピングなどはお好みで用意しましょう。
・そうめん 1袋 (食べたい分だけ)
・もやし 2袋 (食べたい分だけ)
・キャベツ 半玉 お好みの量で(清水くんさんのおすすめ多め)1/4玉があればそちらで
・ニンニク 1つ (増し具合と相談しましょう)
・ニンジン 1つ だし用
・タマネギ 1つ だし用
・しょうが 1つ だし用&トッピング
・みょうが 1つ トッピング
・長ネギ 1本 だし用&トッピング
・濃口醤油・みりん(6:4くらいの割合でカエシ)
・味の素(うま味調味料) 適量
・豚ガラ(げんこつ) 適量
・豚バラブロック チャーシュー用(食べたい分だけ)
・豚足 1袋 (背脂代用)
本当は背脂をたくさん入れて煮たかったそうですが、今回は背脂が確保できなかったために、こってり感を出すのに一番近い食材と想定して豚足を代用しています。(コラーゲンが出てくれればなおよし!)
※基本的には食べたい分量のご用意をしていただければよいかと思います。
では、レッツクッキング!
まずはお湯を沸かしましょう。(慣れないキッチンにどこを操作していいのか戸惑う清水くんさん)
お湯が沸くのを待ちながら、香味野菜を適量刻んでいきます。
てきぱきてきぱき。さすが!料理が好きなだけあって手際めっちゃいい!これはさぞ女性にモテるのでは・・・!
玉ねぎのスライスに、突然目をやられる清水くんさん。
お湯が沸いたら、豚ガラを投入します。(余裕があればハンマーで叩き割るなどしてから入れるのがベスト)
ここだけ見たら、まるで本当のラーメン屋さんみたいだな!
アクがある程度溜まってきたら、一度ガラを取り出しお湯を張り替えます。
そして再度煮立ったら、豚バラブロック(チャーシュー用)と、香味野菜を鍋に投入します。
後は3~4時間ひたすら煮込んで育てるのみ。おいしく育てよ!!
「そうめん二郎」仕込み4時間後...
パッポー。そんなわけで手間ひまかけて、4時間が経ちました。
いよいよ、豚ガラスープが仕上がってまいりました!安心してください!いいアブラ出てますよ!周囲に漂う香りもまさにラーメン屋さんのそれ。
このタイミングで濃口醤油と、みりんでカエシを作ります(6:4)
清水くんさん、引き続きスープから片時も離れず、大切に大切に育て(アクを取り続け)そのさまは、まるで職人のよう。
ちなみに、将来ラーメン屋さんを作っては?とさまざまな方から言われるようですが「そんな簡単に、ラーメン屋をやります。とは言えませんよ。」と言っていました。
ラーメンが好きだからこそ、ラーメン作りの厳しさがわかるからこそ、軽々しく言えるようなことではないのかもしれません。
さて、それではチャーシューをガラから取り出し、カエシと一緒に煮込みます。
ある程度煮込んで、チャーシューにカエシが染み込み色がついてきたら、取り出し、紐をほどき、切り分けます。
やばい。普通にうまそう・・・!
そして、トッピング用の野菜をさっとゆでます。
そうめんも、食べたいだけさっとゆでます。
真面目にそうめんの湯切りをする、清水くんさんですが・・・。
使える「湯切りざる」がなく取り急ぎの「水切り」で代用したために、そうめんがすき間からこぼれ落ちるという、ちょっとおちゃめな一面を見せる清水くんさん。
煮込んだスープ(お玉1.5杯程)とカエシ(お玉半分)、味の素(小さじ1)、を合わせてつけ汁を作り・・・
そうめん、チャーシュー、ヤサイなどをお皿に盛り付けたら!
「そうめん二郎」ここに堂々の完成です!!
「そうめん二郎」を実食
今回の肝はやはり、二郎風のつけ汁。(ラーメンスープ)そうめんに合うように、うまくできているかどうか!果たしてそのお味やいかに?!
今回は、特別に「そうめん二郎食べる人」として、D4DRinc 代表取締役でもあり、日経MJにて記事を連載中の藤元健太郎さんも交え、味をレポートしてまいります!!というか、そんな方がよく来てくれたなこの企画に・・・。
二郎系ラーメンについて語り合う「レンタル二郎食べる人」と「そうめん二郎食べる人」夢の対談はこちら
二郎といえば、厚切りでほどよく味が染み込んでいる、ツヤやかなアブラの乗ったこのチャーシュー。
こってり濃厚なスープには無限にマシマシしたくなる、もやしとキャベツのトッピングヤサイ。
まるでペガサスの翼のように、白く今にも透き通りそうな、そうめん。
そして忘れちゃいけないのが・・・。
豚足からほどよく溶け出たコラーゲンと、豚ガラからしっとりとにじみ出たアブラが浮き、今にも浸かりたくなるような二郎風つけ汁!!
そう。
これが、「そうめん二郎」の全貌だ!!!
てか、だれか箱根のユ○ッサンのコーヒー風呂の隣あたりに「二郎風呂」作ってくれませんかね。
というわけで、実食!
いただきますとともに、めちゃめちゃ食うおじさん達。清水くんさん自身も、ものすごい勢いで食べてます。
ちゅるりと一口。普通に、おいしい!!
まさに二郎系の味で、このつけ汁の甘いようなしょっぱいような、濃厚な味がシンプルなそうめんに合わさってすごくおいしい。
豚足効果によってできた、あっさり・こってりなアブラがそうめんにしっかりまとわりついて、ちゃんと口に運ばれてきます。
また、生姜の効き具合が絶妙で、これがまたそうめんと合う!さらに、お酢を入れることで、味がマイルドになり、さっぱりと夏の風物詩感がでてより一層そうめんを引き立てます。
そして、チャーシュー。
「そうめん二郎食べる人」こと藤元さんが「硬すぎずやわからすぎず、絶妙なやわらかさで、すっと口に入ってくる。」と、うなるほどおいしく仕上がっていました。
麺はそうめんということもあって、あまり重たくありません。なので無限に食べれる感じ。(博多ラーメンみたいな?)お皿からガシガシなくなっていきます。
そうめんを敬遠する人でも、気軽に食べれるし、夏バテなどにも良さそうです。
藤元さんいわく、あまりの食べやすさから普段から、自身の健康に気をつかっているような女性が、ピラティスやヨガなどの帰りがけに食べているイメージができるなぁ」というほどに食べやすい「そうめん二郎」。
調理した本人「レンタル二郎食べる人」も「気づいたら完飲してました・・・」なんて名言が出るぐらいのクオリティでした。
ごちそうさまでした!
「そうめん二郎」つくり方おさらい
・お湯を沸かす。
・その間に香味野菜を用意する。
・お湯が沸いたら豚ガラを投入。(ハンマーで叩き割るなどしてから入れるのがベスト)
・ある程度煮立ち、アクがある程度溜まってきたら一度ガラを取り出しお湯を張り替える。
・再度煮立ったら、豚バラブロックと、香味野菜を鍋に投入。
・後はひたすら煮る。
◆3~4時間後◆(時間をかければかけるほどおいしくなる説)
・濃口醤油と、みりんでカエシを作る。(6:4)
・カエシの中に、豚バラブロックを投入し煮る。
・ほどよく豚バラブロックに、カエシが染み込んできたら取り出しチャーシューを切る。
・トッピングの野菜をさっとゆでる。
・そうめんをさっとゆでる。
・トッピングとそうめんを盛り付ける。
・煮込んだスープとカエシ、味の素を合わせつけ汁を作る。(味の素小さじ1 カエシお玉半分 スープお玉1.5杯ほど)
・黒烏龍茶を用意する。
・完成!
「そうめん二郎」まとめ
二郎系はお家でも意外と簡単に作れるし「そうめん」はめちゃめちゃ合う!ということがわかりました。
また、清水くんさん的にはスープは煮込めば煮込むほどおいしくなる。だしは入れれば入れるほどおいしくなるのではないか?とのこと。
もちろん、ラーメンのスープ自体は簡単に作れますが、ラーメン屋さんを出店するということはそう簡単に叶うものではなく、クオリティに一定の安定性があって、しっかりとオリジナリティのあるスープを作るのに多大な時間と、研究が必要です。
この「そうめん二郎」づくりをきっかけに、二郎系ラーメンや東京に興味を持っていただけたらうれしいです。
・地元に二郎系がなくて食べられなかった!
・友人と二郎系パーティを企画している!
・将来ラーメン屋さんになりたい!
などなど、検討されている方はぜひ参考・お試しくださいね♪
次回の記事もお楽しみに!
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【三郎】二郎系ラーメンはテーマパーク?「レンタル二郎食べる人」と「そうめん二郎食べる人」夢の対談(第三回)
関連記事・アカウント
■「レンタル二郎食べる人」Twitterアカウント
https://twitter.com/hakumaimosukiyo
■清水くんさんのブログ「レンタル二郎のラーメン図鑑」
https://sysyth.com
■藤元さんの二郎に関する記事
https://fujimoto-news.dino.vc/wf/Story/16829837